FP3級試験で出題される「第三分野の保険」の重要ポイントと例題についてまとめました。
第三分野の保険とは
第三分野の保険は、生命保険(第一分野)や損害保険(第二分野)に該当しない保険で、主に病気やケガ、介護などに備えるための保険です。
具体的には以下のような保険が含まれます。
保険の種類 | 説明 | 主な給付金 | 特徴 |
---|---|---|---|
医療保険 | 病気やケガによる入院や手術に備える保険 | 入院給付金、手術給付金 | 支払い日数の限度がある |
がん保険 | がんと診断された際に給付金が支払われる保険 | がん診断給付金、がん入院給付金、がん手術給付金 | 契約開始から90日間の免責期間がある |
介護保障保険 | 要介護認定を受けた際に給付金が支払われる保険 | 介護給付金 | 公的介護保険の要介護度に連動する場合がある |
所得補償保険 | 病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険 | 所得補償給付金 | 一定期間、毎月一定の金額が支払われる |
医療保険
医療保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険です。
1回の入院ごとに支払い日数の限度が定められており、通算しての支払い日数の限度もあります¹。
がん保険
がん保険は、がんと診断された際に給付金が支払われる保険です。
がん診断給付金、がん入院給付金、がん手術給付金などが含まれます。
一般的に、契約開始から90日間の免責期間が設けられており、この期間中にがんと診断された場合は給付金が支払われません。
介護保障保険
介護保障保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる保険です。
公的介護保険の要介護度に連動して給付される「連動型」と、保険会社が独自に基準を定めて給付する「非連動型」があります。
所得補償保険
所得補償保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に、得られなくなった所得を補償する保険です。
一定期間、毎月一定の金額が支払われます。
練習問題と解説
問題1
医療保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 医療保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険である。
- 医療保険は、がんと診断された場合にのみ給付金が支払われる。
- 医療保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる。
- 医療保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険である。
【解説】
正解: 1
医療保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険です。
選択肢2はがん保険、選択肢3は介護保障保険、選択肢4は所得補償保険に関する記述です。
問題2
がん保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- がん保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険である。
- がん保険は、がんと診断された場合に給付金が支払われる保険である。
- がん保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる。
- がん保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険である。
【解説】
正解: 2
がん保険は、がんと診断された場合に給付金が支払われる保険です。
選択肢1は医療保険、選択肢3は介護保障保険、選択肢4は所得補償保険に関する記述です。
問題3
介護保障保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 介護保障保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険である。
- 介護保障保険は、がんと診断された場合に給付金が支払われる保険である。
- 介護保障保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる保険である。
- 介護保障保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険である。
【解説】
正解: 3
介護保障保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる保険です。
選択肢1は医療保険、選択肢2はがん保険、選択肢4は所得補償保険に関する記述です。
問題4
所得補償保険に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 所得補償保険は、病気やケガによる入院や手術に備える保険である。
- 所得補償保険は、がんと診断された場合に給付金が支払われる保険である。
- 所得補償保険は、要介護認定を受けた際に給付金が支払われる保険である。
- 所得補償保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険である。
【解説】
正解: 4
所得補償保険は、病気やケガで仕事ができなくなった場合に所得を補償する保険です。
選択肢1は医療保険、選択肢2はがん保険、選択肢3は介護保障保険に関する記述です。
関連ページ
その他のFP3級の重要ポイントと練習問題は以下ページに掲載しています。

FP3級以外については以下ページに掲載しています。

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