【FP3級】「不動産の証券化」のポイントと練習問題

不動産

2024.09.24

FP3級試験で出題される「不動産の証券化」の攻略ポイントと例題についてまとめました。

目次

不動産の証券化の概要
1. 資産流動化型
2. 資産運用型
練習問題と解説
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不動産の証券化の概要

不動産の証券化とは、不動産の所有権などの権利を分割し、証券の形にして市場に流通させることです。
これにより、投資家は小口の資金で不動産に投資できるようになります。

まとめの表

項目	内容
定義	不動産の所有権を分割し、証券化すること
メリット	小口投資が可能、流動性の向上
主な手法	資産流動化型、資産運用型

1. 資産流動化型

資産流動化型は、特定の不動産のみを証券化する方法です。
以下の手順で行われます。

企業が特定目的会社（SPC）に不動産を譲渡
SPCがその不動産から生み出される収益を裏付けとする証券を発行
投資家がこの証券に投資
SPCが賃貸テナント料などの収益を投資家に還元

この方法は、特定の不動産を投資家が分割して保有しているのと同じ形になります。

資産流動化型の特徴

特定の不動産に対する投資
賃貸収益などが投資家に分配される
資産流動化法に基づく

2. 資産運用型

資産運用型は、複数の投資家から資金を集め、いろいろな不動産に投資して運用し、その運用収益を投資家に分配する仕組みです。
この方法では、投資対象の不動産は複数の可能性があり、入れ替えも起こります。

資産運用型の特徴

複数の不動産に対する投資
投資対象の不動産が入れ替わる可能性
J-REIT（日本版不動産投資信託）などが代表例

J-REITの概要

項目	内容
定義	日本版不動産投資信託
特徴	証券取引所に上場、流動性が高い
メリット	自己資金で不動産を購入するよりも投資しやすい

練習問題と解説

問題1

不動産の証券化に関する説明として正しいものを選びなさい。

不動産の証券化は、不動産の所有権を分割し、証券の形にして市場に流通させることを指す。
不動産の証券化は、特定の不動産を直接購入することを指す。
不動産の証券化は、不動産の価値を評価するための方法である。
不動産の証券化は、不動産の管理を専門業者に委託することを指す。

【解説】
正解: 1
不動産の証券化とは、不動産の所有権などの権利を分割し、証券の形にして市場に流通させることを指します。
これにより、投資家は小口の資金で不動産に投資できるようになります。

問題2

次のうち、資産流動化型の不動産証券化に関する説明として正しいものを選びなさい。

資産流動化型は、複数の不動産に投資して運用する方法である。
資産流動化型は、特定の不動産を証券化する方法である。
資産流動化型は、不動産の管理を専門業者に委託する方法である。
資産流動化型は、不動産の価値を評価するための方法である。

【解説】
正解: 2
資産流動化型は、特定の不動産を証券化する方法です。
企業が特定目的会社（SPC）に不動産を譲渡し、SPCがその不動産から生み出される収益を裏付けとする証券を発行します。

問題3

J-REITに関する説明として正しいものを選びなさい。

J-REITは、日本版の不動産投資信託であり、証券取引所に上場している。
J-REITは、不動産の価値を評価するための方法である。
J-REITは、不動産の管理を専門業者に委託することを指す。
J-REITは、特定の不動産を直接購入することを指す。

【解説】
正解: 1
J-REIT（日本版不動産投資信託）は、証券取引所に上場しており、流動性が高く、投資家が自由に売買できる不動産投資信託です。これにより、自己資金で不動産を購入するよりも投資しやすくなっています。

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