FP3級試験で出題される「不動産の見方」の攻略ポイントと例題についてまとめました。
不動産とは
不動産とは土地や建物のことを指します。
FP3級では、不動産に関する法律、取引の仕方、税金などが出題されます。
項目 | 内容 |
---|---|
不動産の類型 | 宅地(更地、建付地、借地権、底地)、建物およびその敷地(自用の建物及びその敷地、賃家及びその敷地、借地権付き建物、区分所有建物及びその敷地) |
不動産の権利 | 所有権、借地権、借家権、抵当権 |
不動産登記 | 表題部、権利部(甲区、乙区) |
不動産の価格 | 公示価格、基準値標準価格、固定資産税評価額、相続税評価額 |
不動産の鑑定評価法 | 原価法、取引事例比較法、収益還元法 |
1. 不動産の類型
- 宅地: 更地、建付地、借地権、底地などに分類されます。
- 建物およびその敷地: 自用の建物及びその敷地、賃家及びその敷地、借地権付き建物、区分所有建物及びその敷地があります。
2. 不動産の権利
- 所有権: 所有者がその不動産を自由に使ったり処分したりする権利。
- 借地権: 他人の土地を借りて建物を建てる権利。
- 借家権: 他人の建物を借りる権利。
- 抵当権: 住宅ローンなどでお金を借りる際に、返済できない場合に備えて土地や建物を担保とする権利。
3. 不動産登記
不動産の所有権や権利関係を公示するための制度です。
登記簿には、表題部と権利部(甲区と乙区)があります。
4. 不動産の価格
不動産の価格には、公示価格、基準値標準価格、固定資産税評価額、相続税評価額などがあります。
これらは土地や建物の取引価格を決定する際の基準となります。
5. 不動産の鑑定評価法
- 原価法: 新築時の価格から減価修正を行って価格を決定。
- 取引事例比較法: 似たような取引事例を参考にして価格を決定。
- 収益還元法: 将来の収益予想を基に価格を決定。
練習問題と解説
問題1
不動産の権利に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 所有権は、他人の土地を借りて建物を建てる権利である。
- 借地権は、他人の建物を借りる権利である。
- 抵当権は、住宅ローンなどでお金を借りる際に、返済できない場合に備えて土地や建物を担保とする権利である。
- 借家権は、土地を借りてその上に建物を建てる権利である。
【解説】
正解: 3
解説文: 抵当権は、住宅ローンなどでお金を借りる際に、返済できない場合に備えて土地や建物を担保とする権利です。所有権は不動産を自由に使ったり処分したりする権利、借地権は他人の土地を借りて建物を建てる権利、借家権は他人の建物を借りる権利です。
問題2
不動産の価格に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 公示価格は、固定資産税を計算する際の基礎資料となる。
- 基準値標準価格は、相続税を計算する際の基礎資料となる。
- 固定資産税評価額は、固定資産税を計算する際の基礎資料となる。
- 相続税評価額は、一般の土地取引の指標となる。
【解説】
正解: 3
解説文: 固定資産税評価額は、固定資産税を計算する際の基礎資料となります。公示価格は一般の土地取引の指標、基準値標準価格は公示価格の補足、相続税評価額は相続税や贈与税を計算する際の基礎資料です。
問題3
不動産登記に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。
- 不動産登記簿の表題部には、所有権に関する事項が記載される。
- 不動産登記簿の権利部(甲区)には、所有権以外の権利に関する事項が記載される。
- 不動産登記簿の権利部(乙区)には、所有権に関する事項が記載される。
- 不動産登記簿の表題部には、土地や建物の物理的な状況が記載される。
【解説】
正解: 4
解説文: 不動産登記簿の表題部には、土地や建物の物理的な状況が記載されます。権利部(甲区)には所有権に関する事項、権利部(乙区)には所有権以外の権利に関する事項が記載されます。
関連ページ

FP3級の試験対策・練習問題まとめ
FP3級とは?難易度・合格率・出題範囲についてまとめました。

FP入門速報の目次
FPやFP以外のビジネス系資格の試験対策、投資や金融の情報を整理しています。
コメント