FP3級の難易度・合格率・出題範囲についてまとめました。
FP3級とは
FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能検定3級)は、ファイナンシャルプランナーとしての基礎的な知識と技能を証明する人気の国家資格です。
主に個人の資産運用や家計管理に活用されます。
項目 | 内容 |
---|---|
試験構成 | 学科試験、実技試験 |
学科試験 | 資金計画、年金・保険、税金、投資、不動産、相続など |
実技試験 | 「きんざい」:個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務 「日本FP協会」:資産設計提案業務 |
合格率 | 学科・実技ともに75%以上(受かりやすい!) |
受験料 | 学科試験:4,000円 実技試験:4,000円 合計:8,000円 |
メリット | 日常生活に役立つお金の知識が身につく FP2級の受験資格が得られる |
試験内容
FP3級の試験は、学科試験と実技試験の2つで構成されています。
- 学科試験: 資金計画、年金・保険、税金、投資、不動産、相続など、お金に関する幅広い分野から出題されます。
- 実技試験: 「きんざい」と「日本FP協会」の2つの機関が実施しており、それぞれ異なる科目が選択できます。例えば、「きんざい」では個人資産相談業務や保険顧客資産相談業務、「日本FP協会」では資産設計提案業務が実施されています。
メリット
FP3級を取得することで、日常生活に役立つお金の知識が身につくだけでなく、FP2級の受験資格も得られます。
所得税、住民税といった税金や年金、生命保険、相続など、私達の日常生活に大きく関わる内容が多いため、自分の生活をしっかり考える上で必要になる様々な知識を得ることができます。主婦の方なら、家計管理に役立てることができます。
ただし、ファイナンシャルプランナーを仕事とするには、FP2級からとなります(FP3級の知識ではFPの仕事をするには不足していおり、通り道レベルです)。
そのため、履歴書に「FP3級取得」と書いても、就職・転職で有利になるケースは少ないです。
難易度と合格率
FP3級の合格率は比較的高く、学科・実技ともに75%以上です。
基本的な学習をしっかり行えば、合格しやすい試験とされています。
受験料
FP3級の受験料は、学科試験が4,000円、実技試験が4,000円の計8,000円です¹。
試験場所
FPの試験は、元々民間資格でしたが、2002年4月から、「FP技能士」という国家資格ができ、民間資格時代から運営していた2つの試験指定機関に運営が引き継がれることになりました。
そのため、「きんざい」と「日本FP協会」、2つの試験指定機関のどちらでもFP技能士の試験を受験できます。
指定試験機関 | 試験時間 | 問題数 | 形式 | 合格点/満点 |
---|---|---|---|---|
きんざい | 60分 | 5問程度 | 筆記(三答択一) | 30/50 |
日本FP協会 | 60分 | 20問程度 | マークシート(三答択一) | 60/100 |
指定試験機関 | 出題傾向 |
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きんざい | 問題数が少ないが、1問解くのに時間がかかる内容が多い |
日本FP協会 | 問題数が多いが、素早く解けるタイプの内容が多い。1問あたりの配点が少なめなので、1問ミスが致命的になりにくい。 |
学科試験はきんざいと日本FP協会で共通ですが、実技試験はきんざいと日本FP協会で別の内容となります。
学科試験の試験範囲のうちから、ピックアップされます。
指定試験機関 | 出題傾向 |
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きんざい | 「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」の2つのうち、どちらか1つを選択する。金融資産、不動産、生命保険などの保険全般に重点を置いた内容が出題される。 |
日本FP協会 | 資産設計提案業務が出題される。倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニングのプロセス、顧客の状況分析と評価を問われる。 |
試験対策
以下ページで別途解説しています。


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